【漫画】 孔雀王

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孔雀王ってもう誰も知らないかもしれない。

もう10~20年以上まえにヤングジャンプで連載していた、オカルト冒険アドベンチャーとでもいうべき作品。

はじめの頃は幽霊、おばけ退治を高野山の僧である『孔雀』が密教の力を使って行うというものであった。

九字神刀? ってのも若干流行った気がします。手で印を組み合わせがら叫ぶわけです。
「臨」「兵」「闘」「者」「開」「陳」「烈」「在」「前」
これを唱えることで色々な密教の神の力を借りて、炎だったら不動明王、風だったら風天神という具合に、悪霊をやっつけていくのです。

最初は除霊漫画っぽかったのですが、そのうち話は大きくなっていきます。孔雀はもともと人間ではなく、魔族と人間の間に生まれた子であり、また数百年に一度の流星群の日に生を受け、密教最高神大日如来を守護神として背負っているなどなど、壮大になってきます。


出てくる敵も、新興カルと教団、チベット密教の集団などから、神話の怪物など、織田信長ナチスドイツ、龍の軍団、魔族の軍団などと次々と大規模になっていきます。


一時期、映画化もされました。主演が三上博、共演は安田成美、緒形拳、それにグロリア=イップにユン=ピョウが出ていました。ユン=ピョウです。あの香港スターの(笑)


アクションあり、グロテスクさあり、悲哀の物語りあり、密教や神話のうんちくがてんこ盛り、エロスも満載、ということで非常に面白かったです。最後の方はいきなり読んだ人には難解な話しだったかもしれませんが、最初から読むと面白い!
すごい緻密な取材してあるので、うんちくだけでも楽しめます。


そろそろ夏休みだし、読み直そうかな。