2019年2月に読んだ本

2月はほのぼの系の作品が大半かと思いきや、そうでもなかったようです。

読んだ本の数:4
読んだページ数:1066
ナイス数:91

3時のアッコちゃん3時のアッコちゃん感想
強烈な前向きさとパワーもつ黒川敦子、通称アッコさん。周りの行き詰まっている人や困っている人をお節介をしながらも、自分のパワーで巻き込んで助けていく。助けられる人たちの主観で語られる物語。一編めは前作でも出てきた三智子が、企画会議で行き詰まっているときにイギリスのティーパーティを持ち込んで解決してしまう。自分にも当てはまることもあり、面白く読めます。四編のうち、後半二編はあまり、アッコさんが関係ない感じで、個人的には要らなかったかなと。ほのぼのと前向きな気持ちになりたい方にはオススメですかな。
読了日:02月17日 著者:柚木 麻子

羊と鋼の森 (文春文庫)羊と鋼の森 (文春文庫)感想
羊と鋼の森。タイトルからミステリアスな印象でしたが、ピアノの比喩だったんですね。調律師という普段関わることのない職業の人たちの物語。 ピアノの音にさまざまな人の思いがまつわり、人それぞれのドラマがある。音へのこだわり。そこに調律師たちの個性や思いが交錯するさま。主人公の成長とともに描かれる模様は気持ちいいものでした。主人公の生まれ育った山村の情景と羊と鋼の森の対比がなぜか印象に残ります。
読了日:02月12日 著者:宮下 奈都

犯人に告ぐ(2)(下)  闇の蜃気楼 (双葉文庫)犯人に告ぐ(2)(下) 闇の蜃気楼 (双葉文庫)感想
クライムノベルともいえる犯罪者からの視点ではじまる。オレオレ詐欺。緻密な犯罪の組み立ては一種の推理ゲームを見て居るかのよう。そして、犯人たちが新たに企てる誘拐ビジネス。そこには金儲け以外の意思が加わり、この物語の根幹を築いて行くように思います。最後には誘拐は失敗に終わりますが、主犯は携帯電話の向こう。主人公巻島が”犯人に告ぐ”シーンが無理やり入っている感じで、前作程のスリリングさは感じられず。ただ、ラストは次作に引っ張られているので、次作も読んでしまうんだろうな。
読了日:02月02日 著者:雫井 脩介

犯人に告ぐ(2)(上)  闇の蜃気楼 (双葉文庫)犯人に告ぐ(2)(上) 闇の蜃気楼 (双葉文庫)
読了日:02月01日 著者:雫井 脩介

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