6月に読んだ本


リアル店舗の逆襲~対アマゾンのAI戦略~リアル店舗の逆襲~対アマゾンのAI戦略~感想
リアル店舗=小売と、Amazonに代表されるECの戦い。それを小売や物流やメーカー側の視点で最新の取り組みなどを紹介した書籍。いかにマスマーケティングから、OneToOneマーケティングに移るか、モノを抱えることによる非効率さを解消するかなど、リアル店舗の課題は多い。ただ、実在の顧客との接点有するリアル店舗ならではの強みや取り組みができるはず、という観測の元話は綴られている。個別の事例になってしまってはいるが、旬な事柄を知れる機会になった。ただ、バズワードの羅列に感じてしまう人もいるかもしれない。

ゲームウォーズ(下) (SB文庫)ゲームウォーズ(下) (SB文庫)感想
仮想世界OASISにて課題を3つクリアすると、リアルなOASIS経営権と創業者ハリデーの遺産相続ができる。そこに商業主義で犯罪も厭わず3つの鍵とゲートのクリアを目論む。パーシバルらは、機転と友情とギークさで銅、翡翠、水晶の鍵を手に入れる。仮想世界の友情がリアルの世界でも結ばれ、IOIの卑劣な企てを退けハッピーエンド。スピード感あり、卑屈さあり、日本のアニメ、ゲームが出てくるカメオ感あり、今年公開された映画とはだいぶ違うけど楽しい。ガンダムとかウルトラマンが出てくると俄然嬉しくなりますな!
読了日:06月17日 著者:アーネスト・クライン

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)ゲームウォーズ(上) (SB文庫)感想
荒廃した未来。仮想世界OASIS。主人公は仮想世界でのみ生きる意味を見出すギークな少年、ある日OASISを発明したハリデーが死去し遺言が発表された。仮想世界内の三つのゲートをクリアしたものにOASISのリアルな経営権と遺産を譲渡すると。仮想世界の中は、80年代を中心としたポップカルチャー満載で、日本のゲームやアニメのキャラも相当数登場。日本人的にはかなり嬉しいかな。課題クリアな要素はRPGゲームそのもの。スピード感あって楽しめます。遺産目当てに商業主義にまみれた悪役IOIも登場。
読了日:06月16日 著者:アーネスト・クライン

腕のいいデザイナーが必ずやっている仕事のルール125腕のいいデザイナーが必ずやっている仕事のルール125感想
様々な分野のデザイナーが、モットーにしているようなことを125個に渡って、一つずつ見開きでインプレッシブなイラストとともに記載。まぁまぁ、そうなんだろうなという言葉ばかり。ただ、一つ一つは2、3のセンテンスで出来ているので、1時間もあれば見終わる感じ。様々な分野の意見があると言うところで価値があるのかも知れません。

10年後の仕事図鑑10年後の仕事図鑑感想
堀江氏、落合氏、どちらもメディアに露出する有名人。いわゆる天才肌的な感覚で、お金を稼いでもしょうがないというような発想。やりたいことをやって生きていけると謳っている。なかなか現実はそうはいかないので、それが体現できているのは羨ましい。堀江氏の未来なんて考えてもわからないから、今を生きなければいけない、という言葉は意外だった。肝心の仕事図鑑の方は、結構浅かったかな?
読了日:06月09日 著者:堀江 貴文,落合 陽一

ハウツー本というよりは、心構えのような本。コピーは描写じゃない、解決。論理で書いて生理でチェック。葉っぱから森を作るように、思考の連鎖。流通をどこまで意識できるか、言葉の波及や経済効果まで。そりゃそうだ、そういえばそうだよね、そんなのわからない、と三分類できるなら、広告はそういえばそうだよねを狙う。感性だけでなく、繰り返すことができるのが重要。筆者の実作品「Yonda?」などの知っている実例をもとにその裏の思考や恣意を解説。期待に比して面白かった。字は大きいので、1、2時間で読めてしまう。
読了日:06月09日 著者:谷山 雅計

テスラ、ピーターパン、LDK、ネットブリックス、デアゴスティーニ、アドビ、マーベル、ecole42など、マネタイズ事例8個の紹介。価値提案と持続可能なマネタイズを同時に考える。それには2つのアプローチがある。尖った価値実現のためにマネタイズを駆使する。マネタイズの変革から価値提案につなげる。このときは、価値の自分事化(提供価値とコストの差額を顧客が許容できるか)を実現することが大事。内容は字が大きく、事例に終始しており、サマリーもなんども出てくるので、事例集として軽く読むにはいいかも。
読了日:06月02日 著者:川上 昌直