代償 伊岡瞬


代償

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伊岡瞬

書店で評判が良かったので、Kindleで購入。

平凡な家庭の小学生・圭輔は、ある事故をきっかけに遠縁の同級生・達也と暮らすことになり、一転、不幸な境遇に陥る。寿人という友人を得て苦境を脱し、長じて弁護士となった圭輔に、収監された達也から弁護依頼が舞い込んだ“私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。かつての友情に免じて、私の弁護をしていただけないでしょうか”。裁判を弄ぶ達也、追いつめられた圭輔。事件を調べ始めた寿人は、証言の意外な綻びを見つけ、巧妙に仕組まれた罠をときほどいてゆくが―。『教室に雨は降らない』の気鋭による、クライムサスペンス!

いわゆるサイコパスと弱気でまじめな少年がひょんなことから同居。
サイコパスの奴の所業がまさに鬼畜。
前半は読んでいて嫌になるくらい。
途中、主人公が弁護士になってから、状況は急展開。

サイコパスゆえの罠。常人には理解しがたい欲求。
最後の紐解きが不十分に感じるのは、主人公の負った負債と
比べてしまうからなのか。

面白い作品だが、前半部で断念しなければ、読み抜ける作品といえる。