【ビブリア古書堂の事件手帖 1と2】三上延

本屋大賞ノミネートとのこと。

一冊買いましたが、面白かったので続編も。
タブン、そのまた続編も買うんだろうな。。。


ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち】

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ビブリア古書堂の事件手帖(2)栞子さんとなぞめく日常】

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物語は、新卒就職に失敗した若い男[五浦大輔]の回顧シーンの語り口で始まります。

舞台は北鎌倉の小さな古書屋。
北鎌倉は小さな駅のある街。東京側から行くと、寺社仏閣の町、鎌倉の入り口とでも言いましょうか。

主人公と対なすヒロインは古書屋には似つかわしくない、若い美人の女性店主[篠川栞子]
とある理由から病院療養中にも関わらずに、主人公と関わることに。

物語は、短編仕立てになっていて、毎回、テーマとなる本を題材に毎回話が進みます。
いわば、「美味しんぼ」の「本」版といった処でしょうか。ただ、物語の根幹は「事件」なわけですが。
事件と言っても殺人事件とか、そういうことではなく、個々人に降りかかる出来事ってとこです。
ま、なかには強盗や窃盗なんかも出て来はしますが・・・。

これらの事件をヒロインの栞子は幾つかの情報だけで、犯人や解決方法を
思いついてしまうということを発揮するわけです。
そこに、類稀なる本の知識や慧眼(プロファイリングと言ったほうが良いか?)が登場と言うわけですな。


物語は短編ながら、伏線が短編を跨いで存在しており、なかなかに緻密です。
緻密と言うか、丁寧と言ったほうがよいでしょうか。
この手の文庫ではお目にかかれ無そうな作品です。

また、舞台も個人的には馴染みのあるところなので、興味深く読んでいます。
作者の出身校と試合したこともあるし。


字も大きく(?)読みやすいので、小旅行の行き帰り用に買ってもって行くのもいいですね。