【ホテルジューシー】 坂木司 イチャリバチョーデー!

子供の頃、

小学校の図書館で

借りたくもないけど
毎回目に飛び込んでくる本って
ありませんでしたか?



本屋でよくある「当店の売れ行きベスト●●」。
ついついそこに目が行きがち。
あるいは平積みでド派手に積まれているか。
その辺の本を選んでしまうんです。

でもこの本は平積みはされているものの1面のみ。
しかし本屋に行くたびに目に入ってくる。

ハードカバーは高いから文庫になるまで待てばいい、
しかもその頃にゃ面白い本かどうか評判で分かる。

とはいうものの気になってしょうがない。

ということで買いました。


 【ホテルジューシー】 


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この装丁いいっしょ。なんだかいいでしょ。



場所は夏休みの沖縄。
古びたビルに軒を構える
ホテルジューシー。

主人公は東京の女子大学生。

ちょっとしたホリディバイト。

そのさきのホテルで繰り広げられる
人間模様。アクシデント。出会い。

沖縄の風俗も分かるし、
いろんな方言とかも興味深い。

話はセンテンスで区切られていて、
とあるお客さんとのエピソードごとで
読みきり風で読めます。

お決まりの流れに持っていこう感は
否めませんがハナにはつかないかな。

主人公に共感しちゃうところがあるんですが、
「君がいなくても世界は回ってるってこと、理解しなさい」
って言われて閉口しちゃうシーン。
結構、それって僕にも言えるなぁって。


なんとなく奥田英朗の作品に似てるかなって。
インザプールとか、あそこの精神科医に似てる
そんなおっさんが出てくるンですよね。


ということで自分の直感に従って買ったんですが
かなり大成功かな。面白かった。



ということで沖縄行こうっと。
ドゥルワカシーとかサーターアンダギーとか
食べに行こうっと。


あ、そうそう。
イチャリバチョデーってのは
一度会えばみんな兄弟って意味だそうで。