『醤伍(じゃんご)』 つけ麺 + しなちくご飯 + よなよなエール!

長野の夜は寒さが凍み入るようだ。
冷気の槍が『覇極流 千峰陣』の如く皮膚を貫いて、
体内まで到達し体温を奪い去っていく。
~♪このまま 君だけを 奪い去りたい~♪~と歌っていたDeenは今は何処?

長野といえば、百人中九十人が信州そばと答えるはず'だ。
無論、基本は「ざる」なのだが、こうも寒いと温かいそばも頼みたくなる。
鴨の脂が浮いたつゆを飲み干すのもいい。
そばつゆを灼熱のそば湯で割って飲むのもいい。

しかし、、、
私的にはなんと言ってもラーメンだ!


ここはまさに隠れ家的な雰囲気を持つラーメン屋。

   『醤伍』 

場所自体が隠れていて凡人には見つけ難い。
店の雰囲気は一風変わっている。
ジャズ、ムービーの放映、地ビールや焼酎なども
愉しめるラーメンカウンターとでも言おうか。

店はカウンター9席、テーブル4席、狭い。
奥にはムービー用の壁掛け液晶21V型か。

切り盛りは坊主頭の30代中ごろの店主とその奥さんだろうか、2人で営んでいる。

店にはすんなりは入れるが、焼酎でつまんで居座る客あり、
飲みの〆の客あり、で常に8割がたは席が埋まっている。



今日は言い訳さんのストレスもあり酒でも飲もうかと、、、
しかし連日の疲労もあり体力温存のために焼酎は避けた。
なので、喉を清める意味でもビールからメニューを始めた。

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ビールは軽井沢の地ビールよなよなエール(500ml)にした。
いちかばちかだったが、まぁまぁ。非常にフルーティで香り高い。
喉越しよりも香りと味で勝負するといった感じだ。

そしてビール全般を頼むと付いてくるおつまみが、、、
モルト!!!
そう、麦だ。ビールやウイスキーを作るときに使われるモルト
これは新しい発見だ!この系だとひまわりの種が有名だが、
まさに麦から出来たビールを麦をつまみに飲む!っなんて最高だ。
味もくどくなく香ばしくてビールのつまみに相性もいい!

芋の煮っ転がしを食べながら芋焼酎を飲むようなもんだ。



そしてしなちくご飯も頼んだ。
十二穀米だかなんだかご飯の上に煮凝りつきの支那竹が乗っている。
お米はビターな味わいだ。支那竹はそのまま食べると冷たい。

煮凝りがネチャっとするが、この煮凝りを温かいご飯で溶かしてみよう。

じんわりと煮凝りが溶け出し、ご飯に味わいを加えてくれる。
こうして食べると支那竹自身も熱が加わり味わいが増す。
地味ながらもいいサイドメニューだ。



ここは鳥出汁の醤油ラーメンがお勧めだが、今日はつけ麺だ。
明らかに魚介風味がブレンドされ濃い口のつけ汁。
平打ち中太麺、小松菜、半熟玉子の見た目も美しい。


食べてみるとスープの切れ味に驚かされる。
旨みも舌の上を軽やかに吹き抜けていく一陣の春風のようだ。

麺は平打ち、シコシコでつるつる、
この濃いスープに絡まると非常に美味しい。
願わくば熱々の麺のほうが私好み!

小松菜は以外に苦味としゃっきり感があり、
ラーメン(つけ麺)にはなかなかのアクセントだ。

半熟は言うまでもなく、上々の状態で美味い。

スープ内にはチャーシューも沈んでおり、
スープを吸い込んで味わい深くなっている。
舌で解せるほどやわらかい。


最後のスープ割りは割りが足りないかな・・・・?
店主は足りなければ足しますよ、なんてことを言うが、
こちらはこれでいいかな?いいかな?と飲み続けて、
飲み干してから、あぁもう少し割れば良かった~って思うもんです。



おとなしそうな二人ですが、気さくにカンバセーションに応じてくれるし、
何気に自分とこのメニューの薀蓄も教えてくれる。


これはまた行くしかないネ!