『ネクロポリス 上・下』 恩田陸 ・・・お客さんは嘘をつかない。

やっと読破した


    『ネクロポリス

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恩田陸という人の小説ですね。上下巻。


この設定が凄い!

いや、もう設定マニアなものでして、こういう舞台設定を考えたことに「巧」マークを授けたいです。
そして目まぐるしいテンポで進展する話。めちゃくちゃ面白い。

ただし下巻の半ばまで・・・。

ラストはなんだか力が抜けた感じ。
このラストは更に次のシリーズへ続くのか?とも思わせるが、
ここで完結させるのであればこの終わり方は無い。

いままでの上巻から下巻の半ばまでの絶好のストーリーが一気に引き崩される。

いや、まぁめちゃ面白いんですけどね。
浦沢直樹が漫画化したら相当ヒットしそう。
「MASTER.KEATON」「MONSTOR」で鍛えた画力、構図を生かせば原作の雰囲気を壊さないはず。
ラストは変えて欲しいけど。^^;


あらすじはこんなFLASHの方が分りやすいかも
>http://opendoors.asahi.com/original/shoseki/necropolis/

イギリスの元植民地で日本と先住民族の文化が入り乱れた
極東の島”V.ファー”そこにあるナゾの聖地”アナザーヒル”

毎年”ヒガン”の時期になると「お客さん」が現れるという。。。


「お客さん」とは死者。
”ヒガン”とは死者に聖地”アナザーヒル”で交錯する事を差す。


主人公イトウ・ジュンイチロウは東京で民俗学を専攻する大学院生。
”ヒガン”を研究する為に遠縁のつてを辿って”ヒガン”に参加する。


毎年つつがなく行われていた行事”ヒガン”にこの年は異変が起きる。
世間を騒がす「血塗れジャック」事件。聖地での連続殺人や行方不明。

主人公に頻繁に訪れる「お客さん」との遭遇。。。

続編が出るならでてくれ~って感じ。