【洋画】 グッバイレーニン!

イメージ 1

グッバイレーニン

あらすじ。

 時は冷戦さなかの東ドイツ。テレビ修理店に勤めるアレックスの父は、10年前、家族を捨てて、西ドイツに亡命。以降、母クリスティアーネは、その反動からますます東ドイツへの愛国心を強めていく。そんなある日、反社会主義デモに参加し、警察と衝突しているアレックスを目撃したクリスティアーネはショックで心臓発作を起こし、昏睡状態に陥ってしまう。その間にベルリンの壁が崩壊。しかし、数ヵ月後、クリスティアーネは奇跡的に覚醒するが、医師は、「今度強いショックを与えたら、命取りになる。」とアレックスに宣告する。アレックスは、母親にショックを与えないよう、東ドイツの崩壊を隠すために、ニュース番組を自主制作したり、東ドイツのピクルスを探したりと涙ぐましく奔走する。


ミニにシアター系の作品には、実は脚本などに秀逸なものが多い。


これもまさにそう。冷戦下の東西ドイツという歴史の暗い一面を切り口にし、家族の離散といった悲劇を描きつつも前向きな人々をアットホーミングに仕上げている。


青年アレックスの直向さや恋愛、家族との交流、悩み、友情すべてがすべてがハイレベルな脚本の中で生き生きと描かれているような気がする。

キャストの素朴さがそれらをいっそう引き立てる。そういった意味ではハリウッドの大資本の映画ではかもし出せない雰囲気を持っている。



冷戦下の東ドイツの状況を知るという意味でも非常に面白い映画だ。



一見の価値あり。