2018年4月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1070
ナイス数:68

満願 (新潮文庫)満願 (新潮文庫)感想
短編集。それぞれが趣が異なっていて、それでいて秀逸なストーリーといえると思います。何気ない話の展開に思うのですが、どの話も最後にぞくっとする一筋の影を感じます。
読了日:04月30日 著者:米澤 穂信
GE 巨人の復活 シリコンバレー式「デジタル製造業」への挑戦GE 巨人の復活 シリコンバレー式「デジタル製造業」への挑戦感想
経営と言えば名前が上がるジャック.ウェルチ。その氏が作りあげたGEの凋落を防ぎ、業態を変換させたのが本著でほぼ主人公扱いされているイメルト。事業の健全化、縦割り行政の横連携、資産有効活用、言うは易しの世界だが、そこへのアプローチがGE復活の本懐だったのかと思われる。直近ではそのイメルトも退陣したので、この先はどうなるか分からないが。
読了日:04月22日 著者:中田 敦
世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略感想
小売りのマーケティングを考えるうえで、わかり易かった。特にフレームワークとして自称を分解して居たり、いくつもの先進事例を挙げて、そのフレームワークで考察しているところが良かった。また、筆者たち自身が小売りの先端部でいろいろと試行錯誤してきた人たちだからこそのエピソードも興味深い
読了日:04月22日 著者:奥谷孝司,岩井琢磨
コンビニ人間コンビニ人間感想
コンビニの中の人々や、「ならでは」の蘊蓄などが書かれた小説と思ったが、予想に反して、まさにタイトル通りのコンビニ人間の話。性や働き方や価値観の多様性が叫ばれる現代ではなかなか興味深い作品。作者自身にも主人公と同じ傾向があるかなとも思った。ただ、個人的には世界観に移入できず、少し今一つといったところか。
読了日:04月22日 著者:村田 沙耶香