あきらとアキラ 池井戸潤


あきらとアキラ

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池井戸潤

零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と
大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。
生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。
逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。
ベストセラー作家・池井戸潤の幻の青春巨篇がいきなり文庫で登場!!

生まれも境遇も違う二人。共通点は名前。
やはり、主戦場は銀行。融資の場。

冒頭の少年時代のところで、胸がきりきりします。
新入社員時代の二人の対決も手に汗握ります。
同族企業の難しさ、こんなどうしようもない人間が居るもんだろうか、
そう思ってしまいます。

いつもの池井戸作品のような、痛快な立ち回り。
ここが味噌。分かっていても楽しい作品。