ビブリア古書堂の事件手帖7 ホリデー・イン 忍びの国

GWに入ってもろもろ、読書してみました。

ビブリア古書堂の事件手帖
~栞子さんと果てない舞台~

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ビブリア古書堂に迫る影。太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく――。
 奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった……。
 人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。
 古書を題材としたミステリーものも最終章、ということで楽しんで読みました。
ヴェニスの商人ってそういう話だったのか~~って。
古書ならではのうんちくを混ぜて、書籍の情報も絡めて作品を作るって、結構大変だよなと思った次第。
是非実写化の際は剛力彩芽じゃない人でやってほしいです。

ホリデー・イン


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「初めまして、お父さん」。
元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが……荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続。宅急便会社の仲間や、ホストクラブの経営者で女装のジャスミン、ナンバーワンホストの雪夜らをも巻き込んでの大騒動を描いた『ワーキング・ホリデー』が刊行されたのは2007年。2012年にはその後の大和と進の物語を書いた『ウィンター・ホリデー』が、同年には『ワーキング・ホリデー』が映画化され、人気となっている「ホリデー」シリーズから誕生した、初のスピンアウト短編集が本作『ホリデー・イン』である。
今回は親子の物語ではなく、彼らを取り巻く愛すべき人々のもうひとつの物語。ジャスミン、雪夜、進らそれぞれを主人公にした6編が収録された。

坂本司さんは結構好きな作者なので。
もともとはワーキングホリデーという作品(実写化もされた模様)があって、その一連のシリーズのスピンアウト作品。
そんなスピンアウト作品から読んでしまったので、ちょっとおもしろさを感じられず。。。

忍びの国 kindle

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時は戦国。忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。女房のお国に稼ぎのなさを咎められ、百文の褒美目当てに他家の伊賀者を殺める。このとき、伊賀攻略を狙う織田信雄軍と百地三太夫率いる伊賀忍び軍団との、壮絶な戦の火蓋が切って落とされた──。破天荒な人物、スリリングな謀略、迫力の戦闘。「天正伊賀の乱」を背景に、全く新しい歴史小説の到来を宣言した圧倒的快作。

時代小説はあまり読まないのですが、試しに。
史書からの引用を差し込むことで、史実との関連をわかり易くしてくれて、それがよりリアリティを感じさせます。
ラストは若干、せつないので予想外でしたが、なかなか楽しめました。