【星間商事株式会社社史編纂室】三浦しをん

舟を編む」の映画を見て以来、三浦しをんさんの本を読んでみたいと
常々思っていたのです。まほろ駅前シリーズも気になってるし。

で、あまり聞いたことはなかったのですが、本屋にちょうどこの文庫本が。

【星間商事株式会社社史編纂室】

三浦しをん


川田幸代。29歳。会社員。腐女子。社の秘められた過去に挑む―。本間課長は言った。「社史編纂室でも、同人誌を作ろう!」その真意はいかに?風雲急を告 げる社史編纂室。恋の行方と友情の行方は、五里霧中。さらには、コミケで人気の幸代の小説も、混乱に混乱を!?これでいいのか?わたしの人生。

いわゆる腐女子というジャンルの主人公。趣味は同人誌(♂×♂な小説)作り。でも周りには内緒。
あまり知らない世界ゆえに、なるほどーと唸ったものです。
そして社史編纂室といううらぶれた空間。脛に瑕のある社員たちが、いい味出しております。

主人公たちが描く小説も作中には登場してきて、一粒で二度おいしい(?)作品です。

話の筋事態は結構突飛な感じで、でも、なんかムズムズしてニマっとしてほっこりきます。
でも、ダメな人にはダメな作品かなーって。

登場人物たちの心境の変化が見え隠れする描写力にさすがだなって思いましたよー^^