【神様のカルテ3】夏川草介

結構、文庫本化を楽しみにしていました。

神様のカルテ3】


夏川草介


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「私、栗原君には失望したのよ。ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」内科医・栗原一止が三十歳になったところで、信州松本平にある「二十四時間、三百六十五日対応」の本庄病院が、患者であふれかえっている現実に変わりはない。夏、新任でやってきた小幡先生は経験も腕も確かで研究熱心、かつ医療への覚悟が違う。懸命でありさえすれば万事うまくいくのだと思い込んでいた一止の胸に、小幡先生の言葉の刃が突き刺さる。映画もメガヒットの大ベストセラー、第一部完結編。

短編構成ですが、一冊の物語で繋がっています。

今までに無い展開が主人公を取り巻きます。
1、2と読んできた読者には嬉しくもあり、淋しくもあり、楽しめます。
相変わらず、救急病院として繁忙を極める本庄病院、
俗世とかけ離れたかのような雰囲気を醸し出す御嶽荘の住人達。
そして、シリーズに共通している信州の自然を描き出す描写にも秀逸さを感じます。

神様のカルテ2」の映画公開にあわせたかのような文庫本化。
映画も観たいなー。