【死神の浮力】伊坂幸太郎

久々に単行本を買いました。
読んだのはだいぶ前ですがね。

【死神の浮力】

伊坂幸太郎

読書をし出したのは、ダヴィンチコードと死神の精度のおかげなのです。
そう。この死神の浮力の前作となる、死神の精度。
ですので、文庫本まで待たずに、単行本でもお構いなくで購入してしまいました。

担当編集より
七日のあいだ対象の人間を観察し、「可」か「見送り」を判定。「可」の場合八日目にその人間の死を見届ける……。人間界でひっそりとこんな仕事をしている死神たちの存在を、みなさん覚えていますでしょうか?
ベストセラー『死神の精度』から8年。多くの人に愛された死神の「千葉」が、長編で帰ってきました! 今回は冒頭の一部を除いてすべて書き下ろし。彼のちょっとテンポのずれた会話と、誠実な仕事ぶりをたっぷりお楽しみください。(KA)

死神を職業として捉え、その制度を独特のディテールで積み上げていくことで、
この特殊な世界観になんとなしに秩序をもたらしています。

死神の持つ特徴なども、前回同様に生きています。
会話のテンポの不整合と整合が結構おもろいわけです。

まぁ、死神とはいいながら、人間らしい着想もあったりと、なかなか愛嬌あるんですが。

今回は短編集ではなく、全編とおして一話だけ。

ちょっと、突飛すぎな展開が見られるので、その辺はやりすぎだなーと思いつつ、
これはこれでエンターテイメントとしてはありなのかと。