【バイバイ、ブラックバード】伊坂幸太郎
SOSの猿でしばらく伊坂もないかなーって思っていた矢先。
平積みの本を買ってしまいました。
【バイバイ、ブラックバード】
借金を重ねて遂に返済できずに”あのバス”に乗ることになった星野一彦。
”あのバス”の行き先は謎。二度とは帰って来れないところとのこと。（マグロ漁船ではない）
５股をかけていた女性達に最後の別れを告げに行く各章が独立しています。
それが郵便小説の各話だったようで、各章の冒頭はお決まりのでだしです。
お決まりのパターンに、それそれのスパイスが効いています。
これが、嬉しくもあり、途中で飽きてきてしまうとこでもあり、功罪ありなわけです。
借金をしたのも謎なら、星野の監視役の繭美も謎。長身巨漢で傍若無人。
なんとなく、上田馬之介と北斗晶を思い出しました。。。
自分に不要な感情や行動を、My辞書から塗り潰している設定が
ところどころのシーンで効いて来ます。これは伊坂らしい！
太宰治の遺稿にかけてなのか、ラストはかなり中途半端なところで終わります。
結局、”あのバス”の行き先は分からず仕舞い。
各章の女性達のその後も不明。
かなり、実験的な小説で、伊坂ファンでなければ、つまらんと断じてしまいそうな内容。
しかし、次第に氷解と言うか打ち解けていく星野と繭美の関係。
細かな伏線の漏れなき回収。第五章のラストなんて、それが如実でいいわけです。
ゴールデンスランバーなどとは違う趣なのですが、
「伊坂作品だから」と割り切って読める人にはいいかもです＾＾
平積みの本を買ってしまいました。
【バイバイ、ブラックバード】
星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」 「色気」「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ス トーリー。特別収録:伊坂幸太郎ロングインタビュー。連載形式が変っていたそうで、章ごとに読める人が異なったようです。
一話が50人だけのために書かれ、自宅に届けられた「ゆうびん小説」に、書き下ろしの最終話が加えられ、遂に単行本化。自分も誰かに贈りたくなるような連作短編集。
太宰治の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。
借金を重ねて遂に返済できずに”あのバス”に乗ることになった星野一彦。
”あのバス”の行き先は謎。二度とは帰って来れないところとのこと。（マグロ漁船ではない）
５股をかけていた女性達に最後の別れを告げに行く各章が独立しています。
それが郵便小説の各話だったようで、各章の冒頭はお決まりのでだしです。
お決まりのパターンに、それそれのスパイスが効いています。
これが、嬉しくもあり、途中で飽きてきてしまうとこでもあり、功罪ありなわけです。
借金をしたのも謎なら、星野の監視役の繭美も謎。長身巨漢で傍若無人。
なんとなく、上田馬之介と北斗晶を思い出しました。。。
自分に不要な感情や行動を、My辞書から塗り潰している設定が
ところどころのシーンで効いて来ます。これは伊坂らしい！
太宰治の遺稿にかけてなのか、ラストはかなり中途半端なところで終わります。
結局、”あのバス”の行き先は分からず仕舞い。
各章の女性達のその後も不明。
かなり、実験的な小説で、伊坂ファンでなければ、つまらんと断じてしまいそうな内容。
しかし、次第に氷解と言うか打ち解けていく星野と繭美の関係。
細かな伏線の漏れなき回収。第五章のラストなんて、それが如実でいいわけです。
ゴールデンスランバーなどとは違う趣なのですが、
「伊坂作品だから」と割り切って読める人にはいいかもです＾＾
