【失われた町】 三崎亜記 町ってなんなんだ?

だいぶ前に読んだんですがね。

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 【失われた町】 

30年に一度起こる町の「消滅」。忽然と「失われる」住民たち。喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。大切な誰かを失った者。帰るべき場所を失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われた町」月ケ瀬に集う。消滅を食い止めることはできるのか?悲しみを乗り越えることはできるのか?時を超えた人と人のつながりを描く、最新長編900枚。

実は三崎亜記はデビュー作から買ってたりします。

最初はとなり町戦争だったかな。

奇妙な設定をもった作品が得意な作家ですな。


この作品もそう。


町が人を消滅させてしまう。
なぜなのか?どうやってか?

それに順応する人抗う人

独特の世界観のなかで
幾つもの人生模様が交錯していく。


舞台は日本のようだけど、
そうでもないようで、
香港らしき描写があるけど
そうでもないようで、

近未来のようでもあり古めかしくもあり
不思議な舞台設定と風俗。


フィクションの設定だけどリアリティを
持たせる書き方をしていて設定マニア
ボクには面白い作品かな。


話としても章立てでメインの人物が入れ替わり立ち代りで
話が進むに連れて交錯していく感じ。


結構おもしろかったです。


個人的にはラストはもっと謎を解明してほしかったなって。