【小説】アヒルと鴨のコインロッカー

イメージ 1

伊坂幸太郎の小説。

3年前かなんかの本の文庫本。

年度末の忙しい時期に何故か買って、
一気に読み切った。
この作家は好きなんです。
死神の精度とかね。


なんで今更こんな記事、、、というかこの本を思い出したのか?
それは僕がインドでネパール人に間違えられた事に由来する。

というのもこの「一緒に本屋を襲わないか」で始まる物語。
登場人物にブータンドルジというのが居る。

彼は見た目で日本人に良く間違われるらしい。

同じモンゴロイド農耕民族仏教文化
似ているんでしょうな。


もちろん、このアヒルと鴨のコインロッカー自体はかなり面白い。
伊坂幸太郎の一連の小説は異なる小説間で登場人物がクロスオーバーしている。
そう、手塚作品ヒゲオヤジひょうたんつぎのように。
この話ではよく分からなかったけど。。。。

「一緒に本屋を襲わないか」

興味を引くフレーズと導入。いつもの手だ。
そして必ずキーとなるのは洋楽だ。
砂漠じゃラモーンズ。今回はボブ・ディラン。効果的。

目を背けたくなるような残酷なシーン(展開)もある。
毎回クールな女性が出てくる。これ映像化されたときは気になります。

ただ、ぐいぐいと引き込まれていく展開は流石だ。


この話では二つの時間軸で進んでいく。
一章ごとに時間が行ったり来たりする。
これもなかなかやるなと思わせる手だ。

なぜ本屋を襲うのか?なぜ誘ったのか?
どうしてボブ・ディランが?
話の伏線はことごとく紡がれて行く。

ドルジの故郷の仏教文化が色濃く残るラストだった。


ただ、話を読んだ人は分かるけど、
こいつを映像化するって結構骨折れるんじゃ。
もう映画化は決まってるらしいけど。


ちょいと見たいな^^ 恵比寿ガーデンシネマが近場か。