リコール問題 in デジカメ!

リコール(一般製品)
一般製品に対するリコールとは、設計・製造上の過誤などにより製品に欠陥があることが判明した場合に、法令の規定または製造者・販売者の判断で、無償修理・交換・返金などの措置を行うこと。


リコール問題という言葉はここ十年の流行語と言ってもいいかもしれない。

リコールそのものはあったにせよ、それを隠蔽し被害をもたらす
という事件が三菱自動車を発端にもう何年経過しても消えませんな。
(自動車は一般製品とは違うようですが)
このほかにも憶えているだけでトヨタ自動車富士通のサーバ、
SONYの充電池、松下電器のファンヒーター、パロマのガス給湯器。

色々とありました。



なんでこんな話をしたかって言うと、、、




<第一章 闇という名の恐怖>


皆さんデジカメって持ってる?
携帯のカメラで事足りるって人は興味ないだろうけど、
何気に持ってる人多いよね。写真趣味って人も増えてるし。

僕はCANONIXY Digital 320』ってのを持ってます。
購入は2002年なんでもう5年前ですな。
箱根駅伝を見に行くってんで数週間ぶりにデジカメを起動したわけ!


そしたらデジカメ背面の液晶が真っ暗。。。

なんじゃごりゃぁっ~!!?


色々と設定もこねくり回しましたがダメ。症状は以下ですわ。纏めます。
①撮像モードでカメラ本体の液晶部に画像が表示されず真っ黒。
②メニューなどのアイコンは液晶部に表示される。
③過去にCF(コンパクトフラッシュ)に記録した画像の再生は液晶で行える。
④フラッシュ、ズームなど撮影そのもののアクションは行える。
⑤新たに撮影して記録された画像は黒一色。
⑥TVなどへ映像出力も可能。
つまり画像が入ってこないこと以外は正常。。。
となるとレンズが曇っているかCCDイカれてるかのどちらか。
前者はもちチェック済みなんで恐らく後者かと。。。


だもんで、早速CANONのサポートにテレフォンショッキング!



<第二章 美声の女神の降臨>


1/4・・・初仕事がクレーム対応とは可愛そうと思いつつ、
でもそれが主たる業務でしょってことでいざダイヤル回す!

電話に出たのは美声の女性!
フルネームで自己紹介するところなどは
悪質クレーマー以外の善意のユーザに
親しみと信頼を持たせるためのテクニックか。。。

さてさて、僕も暇人のテレクラニスタじゃないので、
色々と症状を正確かつ細やか迅速に伝えていく。

話し始めて2分。結果が出ました!
既にHPで謳っているってさ!


なるほど症状は一緒です。
しかも推測される原因も僕の読み通り!ドンピシャ!
じゃあ無償修理だね!





<第三章 ネゴシェートな男女>


美声「実は製品の部品が製造中止となっておりまして・・・」

なんやてぇ~~!!?


「じゃあ僕のこの気持ちはどうなるの!?抑えられないこの感情!」

美声「ですので後継製品と無償交換を・・・」

「(シメシメ)じゃあどうしましょうか?」
と話を終息方向に持って行く。。。

美声「ただ、、、記録メディアがCFからSDカードに変わっておりまして・・・」

それはいいことだと思いつつ
「カメラに付随するオプションは色々とあるよ。ケースからカードから・・・」

美声「はい。それら全て交換させて頂こうと思っております。」

「つまり?」

美声「同等の容量のSDカードに交換させて頂き、ケースも交換する製品にあったものに・・・」
  「CANON製品の交換と言うスタンスで、それ以外の製品については・・・」
  「もちろんメモリなど必ず必要なものは含みますが・・・」

「カードの収納ケースとか、そういうのは?」

美声「そういったものは相スイマセンが・・・」 



<第四章 賢者と愚者を隔てるものとは>




「じゃあそれでいいので交換してください。」

じつは5年前のデジカメのスペックじゃ、
今の僕のニーズに対して陳腐化してしまっていたのだ。
だもんで、LUMIXのF07でも買おうかと思っていたんだ。

渡哲也

いやぁ、渡りに船とはこのこと。
カーモネーギーホールとはこのこと。

何時ごろの交換かと思いきや

美声「明日にでも・・・」

「へ?いやいや、早いね。でも土曜でいいよ。」

ということでトントン拍子で話は進む。

いやいや、話が早いね~~~~
っというか準備が出来てるんですね。

来たのがこれ!2006/4の製品!
イメージ 1
いいよね。


<第五章 リコール対応とは>



ピンチはチャンス

なんていう言葉を聞く事がある。
この二律背反なアンビバレンシーな言動。
実は言い得て妙とも言える。

実はこれを巧く生かしたのが松下電器
ファンヒーターじゃ死者まで出したけど、
連日のCMと無償交換、引き取り対応で
三菱自動車ほど信用は落としていない。

むしろこれでキチンと対応するってイメージが着いたんじゃないかな。
まぁプラズマ商戦もあってイメージアップに必死だったってのもあるんですね。
吉永小百合のナレーションは不気味だって話もあったけど・・・


これについてのCANONのポイントは以下!
①まず謝罪を過剰に行う。
 (そこまで謝らなくてもってこっちが思うほど)
②リコール情報、対象機器をしっかり把握していること。
 検索・管理システムが出来ているんだね。
 (ユーザを待たせない。手間を軽減する。)
③無償修理→製造中止→無償交換→っと既にマニュアル対応(基準)を作っている。
 (無駄な交渉でユーザの気分を害さない。)
④製品本体のみならず、それがもたらす損失も補償する。
 (ここが揉めるポイントでしょうが。)
⑤実際の交換や物品の準備が出来ている。
 (お待たせしない!)


はっきり言って僕はCANONのイメージは悪化してません。
まぁリコールなんてものは意図せずに起こってしまうもの。
それは受容れようと思っています。まぁ下手に認めなかったり
ごねてくれると話は別ですけど。
もち製造過程の設計照査は必須でっせ。

この場合のピンチってのはメーカーがユーザーにじかに触れられるチャンスなんですな!



下手の言い訳休むに似たり。 ただしくはこちら
ダメなヤツほど無駄なことを考えて言い訳してくれます。
団塊世代に多いね。あとバブル世代。




っていうわけでCANONのデジカメ持ってる人はチェケラッチョ!