『イキガミ』 24時間後の死亡通知

死んだつもりで生きてみろ





さて格闘漫画など二番煎じの感が強い漫画が跋扈するご時世。

アイディアに富んだ漫画と言うのも珍しい。

ということで書店のポップにも心動かされて思わず衝動買いしたのがこれ

イキガミ

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物語はそう遠くない現代。国家繁栄維持法という法律が出来る。

人生に期限があるということを認識させ前向きに生きさせようと言う狙いの法律だ。
その手法は全ての国民が小学校入学時にナノカプセルの注射を義務付けられる。このカプセルは1/1000の確立で成人する頃に破裂し対象者は死を迎えてしまう。というものだ。

ただ、1/1000が誰なのかは分らない様になっており、
死亡時刻の24時間前に役人から告げられる。

その役人こそが主人公の藤本であり、

そしてその死亡宣告書こそが
http://www.geocities.jp/aoiroflamingo/08.jpg
通称『逝き紙(イキガミ)』だ。


なんだか陣内孝則がやっていた死神のドラマに似てる気がしなくもないが、
こういう法整備をしたという設定に惹かれるわけです。


しかしとんでもない法律。要は何人かの運の悪い若者を見せしめに、
それ以外の若者を正しく生きさせようと言うもの。


話の根幹はこの死亡宣告された若者がのこり24時間をどう生きるか。。。
そこにドラマの真髄が描かれているわけなんです。

第一話はいじめに苦しんだ若者。
 死亡宣告後に過去いじめた側に復讐。
 しかしその虚しさも知る。
 そして偶然知り合ったいじめられっ子にその思いを伝える・・・。

第二話は話題のストリートミュージシャンデュオ。
 片方のみが音楽事務所に引き立てられ、その後二人の友情には亀裂。
 デビューしたものの、納得のいかない日々。
 死亡宣告後のラジオ出演。意を決し独断でストリートでの思い出の曲を歌いだす。
 同じ頃、交通事故で生死の境を彷徨っていたもう一人はその歌に命を吹き返す。
 歌い終わる頃には・・・。



個人的には興味深い設定ですが、少々あざとい気がしてんなんだか好きになれません。
若者ごとの読み切りなので、面白い回と言うのも出てくるのでしょうが。。。
・・・あ、そうそう。読みきりタイプなのでドラマ化向きって書いてましたね。どっかに。

しばらくは様子見かな?