『PLUTO(地上最大のロボットより) 豪華版 第三巻』 ゼロニウム弾発射許可願います!

手塚作品へのオマージュでもある。

浦沢直樹による鉄腕アトムのあるシナリオのリメイク第三弾。

しかも豪華版だ。

イメージ 1


あらすじは言うまでも無く、世界最強のロボットを作るべく、開発されたプルートウが他の世界最強と呼ばれる7体を次々と破壊していく。ノース2号、モンブランヘラクレス、ゲジヒト、ブランド、イプシロンと破壊され、最後に残ったアトムはプルートの苦悩を理解しつつも倒さなくてはならない。。。というものだ。

ただ、この作品はただのリメイクではなく、「MONSTER」で培ったミステリー、モチーフを利用したメタファーなど。またロボット社会が直面するであろう問題をリアリティとともに表現している。
そして原作では描かれなかった各々のロボットの生活やここのシナリオをディテールまで凝って表現している。

本巻ではやっと七人目の世界最高ロボット:イプシロンが登場する。

ゲジヒトを取り巻く反ロボット派の策略が大きく渦巻き興味を惹いて行く。
大義名分を掲げているが、大企業の意図通りに動く某グリーンピー●のようだ。

そしてアブラー博士の登場。(彼の手下はコブラのマダムバタフライの手下を思いだす。)
最後にははじめてプルートウがその姿を現す。原作どおりの苦悩を切なく表現している。

ウランの葛藤、アトムの頼りなさも含んだ優しさも原作どおり!

話は複雑なので、第一巻から読み返さなければならない。


そして付録は浦沢直樹が手塚作風をパクった高校の頃の作品。
まぁ、、、浦沢ファンは嬉しいのだろうが、正直しょぼい!
・・・ということは作者浦沢も認めている。