人間の証明

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この時期に『人間の証明』だ。

JR西日本の事件然り、幼児誘拐然り、衝動殺人然り。
ふと人間の証明を思い出す。

この本は昨年にフジ系列でドラマ化された際に増刷されたバージョン。表紙にドラマで主役の棟据刑事を演じた竹之内豊が載っている。

昨夏ひょんなことから病院送りになった。そのとき友人がお見舞いにもって来てくれたのがこの本。
\700-だがもらったからタダ。

昭和4~50年頃の時代背景なのでピンと来ない箇所もあるが、いくつもの人間模様が描写してあり面白い。
事件ものとしては推理の展開が飛躍的過ぎて、最後の最後は論理ではなく感情が重要なファクターになっている。読後はさまざまな人間模様というところで最後の最後に「なぁんだそうだったのか」とう驚きがありちょっとうれしい感じ。

ドラマも最後のほうだけ見たが、時代背景が違うこともあってだいぶ違うドラマに仕上がっている。特に携帯電話はドラマ版では重要な役割を果たしていた。(もちろん現代では携帯無しでは時代考証が出来ないと思う)竹之内扮する棟居がYシャツの下に丸首Tシャツを着ているのはいけていないと思った。
夏川結衣の役どころは小説には出てこないが、ドラマ版ではいいアクセントになっていた。

ぜひ昔のバージョンでの人間の証明も見てみたいと思った。