【渡なべ】@高田馬場 味玉ラーメン

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ひょんなきっかけでBB高田、いや馬場高田、分かりやすく言うと高田馬場へ行った。

JR山手線のホームでは発車ベルの変わりに手塚治虫の「鉄腕アトム」のテーマ曲が流れている。

早稲田通りと明治通りの交差するその近くにひっそりと佇む。


   『渡なべ』


かろうじてラーメンと書いてあるので分かる。残暑漂いながらも夕闇と共に涼しい風が吹くこの時期は店も扉を開け放している。運良く並んでいない。

店はカウンターのみ。10席くらいか。おしゃれなバーカウンターといった趣でトーンを落とした間接照明が雰囲気を煽る。内側にはギャル男っぽいが、落ち着いて接客のイロハを知っているおにいちゃんが居る。無茶な客の要望にも答えてくれる(無茶な客のことについては後に書きます。)


ラーメンそのものを味わうにはチャーシュー麺などは頼まずに普通のラーメンを頼む。だが、味玉好きの性(サガ)か。どうしても味玉だけは入れてしまう。

味玉ラーメン


間接照明のせいか、カレーうどんに見えなくも無いほどスープはこってり感を醸している。飲まなくても見た目でそれと通じる。

見た感じは器もそうだが、和風というそれだけの印象を与える。

確かにスープはトンコツでよく出汁をとったであろうコクのあるどっしりした味わいだ。少しとろみを感じさせるほど。ただ、そこに宗田節、鯖節をあわせてあることですっきり感を感じることが出来る。あるいは魚食民族ならではのノスタルジーとでも言うべきものか。欧米人にはこの味は楽しめまい!といった味だ。
ネギを刻んだものもスープのこってり感にいささかの軽さを加えている。

最近は和風テイストのラーメンで美味しいところ(「しんの助」とか)によくあたるが、ここは1,2を争う美味しさと言える。

味玉はまさに理想的。これまで溶け出すとダメとか味が染みていないとか冷たすぎるとか文句をたれたが、ここのは絶品だ。これぞ味玉。黄身が垂れ出すギリギリのところでボイルしてあるのだ。

チャーシューもいい!表面をあぶってあり、かめばほぐれるほどだが歯ごたえもある。
なにより、器に入れる直前に鍋で温めてから出すという姿勢がうれしい。

更に極太のメンマが堪能できる。太すぎて一口で食べれないが歯切れは悪い。これはもう少し小さく斬って出した方が良かったかも。

麺は中太のストレートだ。あまり好きな麺ではないが、ここのスープのせいか、麺自体がいいのかかなりいい感じだった。硬くは無いが程よいコシでスープによく絡んでいた。


あやうくスープを最後まで飲み干しそうだったがなんとか留まった。そのくらいの美味さだ。


久々のヒット。


また来たい。「俺の空」よりこっちのほうが好きだ。


ちなみに隣の無茶な客は「つけ麺を作る間にラーメンを食べるから順序良く出してよ~」などと無茶な注文を出していた。そんなに食べるの?適当な食い方して作る側に失礼だよ。
おにいちゃんは嫌な顔せず淡々と対応していたね。見た目と裏腹にやるね!接客業!