【洋画】 モーターサイクルダイアリーズ ~チェ・ゲバラの青春の日々~

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今日は思わず、TSUTAYAでDVDを借りてしまった。


最近の新作にはロクなのが無いが、準新作でこいつを発見した。


   モーターサイクルダイアリーズ


お盆は全部出払っていたが、運よく残っていた。


南米の廃れた道筋の風景がどこか郷愁を感じさせる。


キューバ革命の指導者「エルネスト=ゲバラ」。

彼の人生のターニングポイントとなった南米放浪旅行を描いた映画だ。

以前に井筒監督が「ゲバラが何者なのか描いていない!」と言っていたが、
まさにその通りだった。

ただ、本作はゲバラの業績を綴る映画では無いと思う。


一種の紀行映画である。

バイク1台でブエノスアイレスからベネズエラまで南米を縦断する旅だ。
途中に農園あれば、アンデス山脈もあるし、豪雪の中も通る。
神秘的な湖もあるし、砂漠も、アマゾンもある。
途中でバイクはなくなってしまうが。。。


その旅程のなかで後の『チェ・ゲバラ』となる24歳の医大生が

   様々な人々と出会い、

   様々な思いを抱いて行く、

という映画だと思う。

 旅を共にするアルベルト、
 旅に出たエルネストを待ちきれなかった恋人チチーナ、
 チリで出会った瀕死の老婆、
 アタカマ砂漠で出会った、警察に思想弾圧を受けている共産主義の夫婦、
 チュキカマタ鉱山での労働者たち、
 クスコで出会った、貧しいインカの末裔たち、
 ハンセン病の診療所の医師、修道女、患者達、


様々な人達との出会いで、エルネストが変わっていくのが見て取れる。

ゲバラの人生を期待して観た人には拍子抜けする映画かもしれないが、

僕は非常に好きだ。


ゲバラ役のガエル・ガルシア・ベルナルも演技が光るし。
脇役のアルベルト役のロドリゴ・デ・ラ・セルナもいい味を出している。



また一つお気に入りの映画かもしれない。