【ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~】


ビブリア古書堂の事件手帖5
~栞子さんと繋がりの時~



三上延

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静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。物思いに耽ることが増えた彼女はついにこう言うのであった。必ず答えは出す、ただ今は待ってほしいと。
ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。いわくつきのそれらに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。
脆いようで強固な人の想いに触れ、二人の気持ちは次第に近づいているように見えた。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。この邂逅は必然か? 彼女は母を待っていたのか? すべての答えが出る時が迫っていた。
ついつい買ってしまったのだよ。

北鎌倉の古本屋を舞台にした、古書ミステリー。
主人公たちの恋愛に進展があったのと、母親や過去の登場人物がリフレインのように
あらわれて、新たな物語に関与していくのが、そろそろクライマックスを迎えようとしているのか
と思わせました。

ブラックジャックを取り上げたりしているのが興味深かったかな。

最初のころのような鮮烈さがないのだけど、一話完結の一話一話の物語を横断する
大きな展開でそれをカバーしようとしている感じ。
次回くらいが最終巻だと、蛇足にならずにこのシリーズは終われそうだなーだなんて。