【SOSの猿】伊坂幸太郎

読書に再びはまるきっかけは
伊坂幸太郎死神の精度だった。
ま、同時期にダヴィンチ・コードもあったので、そうなったんでしょうが。

ここのところ、伊坂作品はとんとご無沙汰。

ということで、こちら。
【SOSの猿】


イメージ 1

あらすじはこちら。
三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男と、ひきこもりを悪魔秡いで治そうとする男。奮闘する二人の男のあいだを孫悟空が自在に飛び回り、問いを 投げかける。「本当に悪いのは誰?」はてさて、答えを知るのは猿か悪魔か?そもそも答えは存在するの?面白くて考えさせられる、伊坂エンターテインメント の集大成。

私の話と猿の話という、関連性のなさそうな二つのストーリが、
交互の章で語られていく。
で、その二つのストーリーは実は関連していたという話。
ありがちな、伏線回収型の物語ですな。

ただ、昨今、回収しきれない伏線をばらまく作家がいる中で、
キチンと伏線それぞれの意味も、回収も成り立たせているのは
さすが伊坂幸太郎というとこでしょうかね。

とはいえ、面白いかといわれると、むむーっという感じです。

ラスト近辺は無理矢理に纏めこみに奔った感じがあります。
もっと練ったラストと、長めにページをとればよかったのかなと思います。