【ガリレオの苦悩】東野圭吾

容疑者Xの献身を読んでしまったので、
続編の文庫本が売っているのを見ていたら、買ってしまったのだよ。

ガリレオの苦悩】

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物理学者が刑事である友人の求めに応じて、事件解決に参加してしまう話。
その第4弾。容疑者X~は第3弾とのこと。
ただの殺人事件だけではなく、物理学者自身も殺人事件に関わってしまうこと多々あり。

“悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指しで挑発する文面が記され ていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か? 常識を超えた恐るべき殺人方法とは? 邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シ リーズ第4弾。

本来は、短編の事件をまとめたスタイルで、
容疑者X~が異例の1ストーリーで1冊の長編モノだったのですね。

刑事の後輩の女性刑事が活躍することも多く、
斬り口がマンネリ化しないように気を使っているようですな。

なんつーか、
人間模様を描き出す様もあり。
「苦悩」のタイトル通りに、苦悩してるよねって話もあります。

それぞれのタイトルは以下。

落下る(おちる)
操縦る(あやつる)
密室る(とじる)
指標す(しめす)
撹乱す(みだす)

タイトルの、その通りの展開になりますな。毎回物理学に絡めるのも大変ですなー。

科学知識を利用した犯罪トリックは今回も健在のようです。
本物の物理学者が読んだらどう思うのか、気になります。

それと、湯川の独特の切り返し。理系にアリガチなデジタル回答も、
研究室の独特の雰囲気も好きなんですよね^^

Xほどの感心はしませんでしたが、軽く読むにはいい感じです。