青空バスポエム

生まれたところや皮膚や目の色で、

一体、この僕のなにが分かると云うのだろう。

運転手さん、

そのバスに

僕も乗っけてくれないか。

行き先ならどこでもいい。



バス停に着いて、

バスが行ったと思い込み、

次のバスが来るまで20分以上空く、

だから、歩きだしたのに


バスはやってきて、


あっと言う間に僕を追い越して行く。


小さくなるバスの後ろ姿。


行き先表示板には僕の行きたい場所の名前が。

真夏の白昼夢か、蜃気楼か。



こんなはずじゃなかっただろ

歴史が僕を問い詰める。

眩しいほど蒼い空の真下で。