【お酒】飲み屋 ~日本対UAE戦を見ながら~

 最近は「むらさき」とか「笑笑」とか「白木屋」とか低予算で飲み食いさせて頂いたりトイレを汚したりのいわゆるチェーン店はもういいかな?という境地に達している。


 この日は知り合いの人に教えてらった店に集合。知り合いの馬主の方の馬が好成績をあげたので祝勝会ということで集合することになった。実はUAE戦のチケットをもらえたのだが、この先約があったこととペルー戦のこともあり観戦は却下された。
 店でテレビを用意してもらえるということだったので、それにて応援しようということになった。(のちにこの判断は正しかったことが分かる)

 仕事が少し押したが、そつなくこなしいざ出陣。


 店は東京某所。結構古くからある街、JR、私鉄が乗り入れるそれなりに大きい町、大き井町、それでいてオフィス街とも近い。そんな街にありんす。
 そんこともありこの店の近くには色々と興味深い店もたくさんあるのだが、その辺はまだ未開拓、いずれ開拓したいと思う。
 たたずまいは↑の感じ。ちょっと素人には見つけづらいが、見つけた人は路地裏まで来た甲斐あったと満足することうけあい。この日も美味しかった。


≪19:20≫
 店の間取りは店の中は我々の8人席と4人席、8人程度のカウンターだった。本当は8人席はないのだが、宴のことは伝えてあったので、特別に席を作ってもらった。”常連”という響きを感じた瞬間であった。
 店に入ると8人席には我々を除いて5人。我々が最後のほうであった。そこで席順を見ると私はお誕生日席に座ると決められていたのであったが、なぜなぜな~ぜ?とよくよく聞くとテレビが良く見えるポジションだった。多謝。多謝。多謝。(しかし後半はある理由によりほとんど観なくなるのだが・・・)

 すでに宴は始まっていた。皆さん生中、中には特大生を一杯飲み干していた。料理のほうもかつおの「かま」に取り掛かっていた。

 我々も負けじと生中を一杯。ただ、この日は我々8名以外にもカウンターにすでに4人ほど、テーブル席にも他の客が居たりと、マスター一人では大忙しといった状況であった。
 お絞りは自分で勝手に温蔵庫からとりだして準備。生中はじぶんで運んでいざ「かんぱ~い」となり無事開始した訳である。泡がびっちりときめ細かい生は美味い。「クゥ~ッ!」と思わず声が漏れるほどだ。

 早速、かつおの「かま」に取り掛かる。脂が乗り乗りでめちゃくちゃ美味い。ちょっとした解体テクが要るのだが、それも一つの愉しみ。
 そして遅れてきたので、お通しと「かま」の両方を相手にしなければならない。お通しは「いくらとすめしのねぎ添え」とでも言うべき小鉢なのだが、これがまた美味すぎ!

 いくらもそこらの魚の肝油を入れた偽者でも、プニョプニョした味気ない甘ったるいものではなく、粒がきめ細かくしまっていて、噛むと程よい弾力とともにプチンとはじけて旨味が広がります。酢飯も甘からず酸っぱからずで最高。そこにまたねぎが爽やかさを付け足している。思わずかっ込みました。↓


≪19:30≫
 お通しをやっつけて、「かま」の解体に興じているところに日本酒が登場しました。秋田の銘酒「ばくれん」↓ラベルに超辛口と謳っているだけに辛かったです。でも肴によくあって美味しかったです。8人がかりであっという間に1升空いてしまいました。


≪19:45≫
 日本酒が空いてしまいましたので、次のお酒を物色、たまたま知り合いのボトル「もぐら」を発見。鹿児島の芋焼酎ですね。
 氷は自分で勝手に製氷庫から持ってきて、ロックでナミナミと注ぎます。芋のにおいが強烈で美味しかったです。料理はかつおつながりで「かつおのタタキ」ただのタタキではなく、これでもかとねぎやら何やらとサラダ状態でした。でもこれが美味しい。あっという間にハイエナ共の餌食に。


≪20:00≫
 この日は一人持ち込みの人がおりまして、静岡から「黒ハンペン」なるものを取り寄せておりました。ハンペンとは言いながら、つみれ団子のようなざらざら感つぶつぶ感があるような感じです。
 味は肴には最高のほんの少しの苦味と旨さである。他の客にもお裾分けをする。袖触れ合うも多少の縁?
 あっという間に無くなり、↓の一切れだけに。


≪20:15≫
 さて次の日本酒はちょっと珍しい鳥取産。
 「こなき純米」ラベルにこなき爺がニヤついている。表面に「c水木プロ」とあるので、妖怪関係のお酒なのだろう。味は結構甘い、甘すぎるともいえる。ちょっとあまり好みではない。残念。でも面白い。


≪20:45≫
 そろそろサッカーから興味がなくなる頃、「鯛汁」↓が登場。粕汁ではないのでさっぱりと頂けます。汁が旨い。具は皮付きの鯛の身とにんじんと大根。
 この大根が旨味をすってすばらしく甘いくらいに美味しい。にんじんも甘みがあって美味しい。そして主役の鯛の身。身の脂が丁度いい塩梅で最高、旨い。


≪21:00≫
 もう試合は負けが確定的。どないでもよろし。という投げやりなところに鶏肉の竜田揚げ。ここの竜田揚げは非常に最高。香ばしいとはこのことか!と軽くカルチャーショックを受けるくらい旨い。・・・あっという間に無くなりました。

 焼酎のもぐらも空いてしいし、次のお酒を物色しておりました。

「中村」というよく知らないのですが、有名で高級なお酒があるらしいのですが、お高いということで他のお酒になりました。

玉露」↓これも美味しいんじゃないでしょうか?ここのマスターはマニアです。自分で美味しいものを探したり作ったり、だからこそ美味しいし、どう美味しいのかが言えるンでしょうね。
             http://proxy.f2.ymdb.yahoofs.jp/users/a6143375/bc/Blog/%cd%ae%b0%c3%a1%a1%b6%cc%cf%aa.jpg?bcuWxDDBn1HccxVm

≪21:10≫
 サッカーは敢え無く終了。
 終わった瞬間カウンターのおっちゃんがプチンとTVの電源を切りました。
 しかしあまりの試合内容に皆さんもうサッカーはどうでも言いといわんばかりにそのまま飲み続けました。

 それでもってそろそろ締めな訳ですが、締めというとお茶漬け、ソバ、ラーメンといった炭水化物系が多いのですがこの日はカレーライス。

 いいにおいが漂ってきます。

 3日間寝かせてカレーのコクと深みを抽出しつつも、トマトをふんだんに入れることで甘みを生かしてくる、そんなカレーです。飲みすぎた味覚と胃腸に優しい感じです。甘いけど甘ったるくないカレーライスです。おわんに箸で頂くというのもベリグッチョです。
 具の肉や野菜はとろける感じなのですが、ジャガイモだけは直前に吹かしてホコホコ感を強調。これがまた合うのです。ほっとします。

いや~。サッカーは最低でしたが、お酒と料理は最高でした。