『横濱屋』のハヤシライス in 神谷町

 さて、寝ても覚めても
食べることが大好きな私としては
「昼食」
生きてる中での数少ない愉しみの一つだ。

 通常はワンパターンな昼食が多く特筆に値しないのだが、
たまにこんな所に行くことがある。
『横濱屋』 
 場所は東京タワーの近く飯倉交差点にある。
場所柄、音楽家、作家、業界人が訪れることもあるようだ。

 交差点の脇に蔦に覆われた
白い6階建てほどの
洋風のマンションがある。
エレベーターの類はなさそうで、螺旋階段が目立つ。

 ともすると通り過ぎてしまうほど目立たない入り口だが
地下1階に下りる階段がある。

 春にしては強めの陽射しが照りつける昼時に
中に入るとあまりの照度の差に目が眩む。

 店内はいかにもな古めかしく、
間接照明で雰囲気を出した様子だ。
カウンターが6~7席、テーブルが12席と狭い店内。
 だいぶ落ち着ける雰囲気だ。喫煙OKなのがタマに傷。
業界人相手ではしょうがないのかもしれないが、
昼時くらいは禁煙にしておくべきだ。


 ここは昼食は1種類。
そう、「ハヤシライス」のみだ。


 席に座ると自動的にハヤシライスが運ばれる。
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 平たい皿に盛られたハヤシライスは
甘酸っぱく香ばしい匂いが立ち込める。

 ご飯は炊飯器で炊いたのだろう、
少しごわごわ感がある。
 だが、デミグラスソースはサラサラで上質な味だ。

 ほどよくほぐれた牛肉がソースに絡まり、香ばしさが増す。

 洋食系は最近とんとご無沙汰だったので、
 かなり美味しく頂けた。

 少し濃厚な味わいなので、舌が重くなりがちだが、
食後の苦めのコーヒーでキリリと引き締めてくれる。

 アイスコーヒーはお変わりが可能・・・と。

 
 あとで知った話だが、ここはタルトタタンも有名だということだ。
いわゆるアップルパイ、次回は是非焼き立てを頂きたいところだ。