『奇跡のイレブン』公開へ ∵ワールドカップ最大の衝撃「北朝鮮がイタリアを破った事実」

 サッカー・ワールドカップ史上最大の衝撃と言われ、いまでも伝説として語りつがれている1966年、イギリス大会での北朝鮮vsイタリア戦の真実をつづったドキュメンタリー映画が公開される。

 サッカー後進国アジアの小国、朝鮮民主主義人民共和国がサッカー界に君臨する巨人イタリアを破ってベスト8に進出した当時の模様を北朝鮮の協力も得て製作された貴重な作品だ。

 北朝鮮を良く知らない頃は、アジアのチームの快進撃として決行うれしかったものです。

 当時の公式映像やニュース、イギリスサポーターへのインタビューや、なによりも、北朝鮮保有している記録映像も公開されているところにも驚かされます。

 さらに当時は世界を熱狂させながらその後、すべての情報が途絶えた北朝鮮代表チームの物語と彼らの内に秘めた思いにもスポットをあて北朝鮮の一般市民の日常生活も明らかにしています。

 本作は2002年日韓ワールドカップ直後に初めてイギリスBBCで放送され、その後北朝鮮と韓国でも公開され、各界に反響を呼び起こし日本でも5月28日より渋谷シネ・ラ・セットにて公開される。サッカー、北朝鮮vs日本戦がひかえたいま、ぜひとも観ておきたい作品です。

 『奇蹟のイレブン』は渋谷シネ・ラ・セットにて5月28日より公開とのことです。

1966というとさまざまな話題がのこった大会です。

 今までのW杯で不本意な成績しかのこせなかった、サッカーの母国イングランドがホームの威信をかけて臨んだ大会です。サー・ボビー=チャールトン、ムーア、ハースト、バンクスらが栄光を獲得した。

 若き日のベッケンバウアー要する西ドイツ(当時は東西ドイツに分割されていた)と決勝で対戦。互角の勝負を展開し、勝負は延長戦へ。延長ではいまでも語り継がれるハーストのゴールが決まった。

 ハーストはなったシュートは西ドイツゴールのバーに直撃、跳ね返ったボールはゴールラインを越えて、ゴール内に着弾、その後ボールの回転でゴール外に跳ね返っていった。主審、線審はゴールと判定、西ドイツは食い下がったが判定は覆らなかった。その後ハーストは更に追加点を加えているが、西ドイツはその後も長きにわたって、66年のゴールは無効だといい続けている。イングランドとドイツの遺恨の発端となっている。

 3位に入ったポルトガルは当時の植民地のエチオピアからエウゼビオを呼び寄せていた。黒人特有の強靭な体躯をいかして、強烈なシュートを放ち続け、見事得点王に輝いた。準々決勝の北朝鮮戦での逆転勝利もエウゼビオあればこそである。かの釜本もエウゼビオのシュートを会得しようとしたが叶わなかったほどの強烈シュートだそうです。

 

 ところでアルゼンチンのソラーリは今のソラーリのおじさんだったような気が?ほんとか?

 
           ~~~決勝トーナメント表~~~


               優勝 イングランド
               準優勝 西ドイツ

イングランド━━━━━┓                 ┏━━━━━ 西ドイツ
           ┃        ┃        ┃
        1-0┣━━━━┓   ┃   ┏━━━━┫4-0
           │    ┃   ┃   ┃    │
アルゼンチン─────┘    ┃   ┃   ┃    └─────ウルグアイ
                ┃   ┃   ┃
             2-1┣━━━┻━━━┫2-1
                │  4-2  │
ポルトガル ━━━━━┓    │       │    ┏━━━━━ ソ連
           ┃    │       │    ┃
        5-3┣━━━━┛       ┗━━━━┫2-1
           │      3位決定戦      │
 北朝鮮  ─────┘      ポルトガル      └─────ハンガリー
                   2-1
                    ソ連