インド紀行【04】 ~続 アンベール城~

アンベール城

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外観は廃墟の城といえなくもない。

赤茶けて色味がないのがそう思わせるのだろう。


最初の入り口を抜けると芝生に菩提樹の大きな木があったりするが、
いざ城壁に向かい城に上がるまでは瓦礫の山を通ることもある。
改修中のためか竹で組んだ足場もそこかしこにある。

犬に山羊に猫に野放し状態なのは動物園とも云える。
狂犬病の死者世界一のインドの犬には要注意だ。

城壁内の広場は広いが何もない。

この先の城門をくぐって初めて城となるようだ。
本当か嘘かカメラを持ち込むのにお金が掛かるらしい。
ビデオカメラのほうが高いそうな。。。



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これはジャイプールアンバーなどで
採取される赤石で作られた石柱群。

この階層は無骨な印象を受けるが

当時の王様が
軍隊などへの指示を出す為の広場のようだ。

しかし周囲の山々の同じ高さにあるせいか
風が抜けて行き以外に涼しい。

王宮と呼べるのはこの先となる。

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ガネーシャの門。

ヒンドゥー教の主神シヴァの息子
顔が象で体は人。商業の神だそうで。
その神像が門の上部に飾ってある。


門の上にある小窓は王族の女性がそこから
軍隊の様子などを見たと言う。
王宮内に行くとこの小窓から顔を出せる。


壁などに施される象嵌細工とでもいうのか、
大理石を削ってスカスカにしているのは
暑さ対策もあるようで、デザイン的にもゴージャスですな。


ガネーシャの門をくぐると風景が一変する。

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王宮の中まで入ると装飾が異なってくる。

赤石が一変して大理石に変わる。
大理石もこの辺の産物らしい。
大理石の壁に嵌め込み細工がしてある。
嵌め込んであるのがなのでキラキラして綺麗。

流石に長い年月で鏡も曇ったり、
なくなったりで綺麗なのは一角のみだ。
しかし壁の下から天井までびっしりと
巡らされている。


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城の後方にはジャイガール要塞ってのがある。
ジャイ子と関係があるかどうかは調査中だ。
これは昔の兵士の詰め所らしくて、
行っても大した事ないって言われたよ。

でも行った人のブログを見つけたら眺めが相当よかったらしいです。


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王宮内の中心まで行くとまさに
空中庭園と呼ぶにふさわしい風景に出逢う。

幾何学模様の芝生と噴水
城のお堀にあったものと一緒の模様だそうだ。

王宮の内部には水を流す溝がそこかしこにあり、
如何に暑さを回避しようという工夫が見られる。


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城は山々に囲まれている。
その山の稜線には小さな尖塔のようなものがそこかしこにある。

これは兵舎というか見張り台だそうで、
その尖塔を繋ぐように城壁が張り巡らされている。

この城壁も含めてアンベール城だそうだ。


周囲の山々と城の高さが同じであり、
まるで空に接しているとのことからこの城は
アンベールと名付けられている。

ヒンドゥー語で『空』という意味だそうだ。